子ども「お母さん!スマホ欲しい!!」
( ゚д ゚) ガタッ「ついに来たか・・・。」
令和時代、
子育てをする親なら避けて通れない悩みの1つがスマホ問題なのではないでしょうか。
私も子どもが高学年になりだした頃から、
いつスマホを持たせるのか、どうやってルールつくりをすればいいのかを悩んでいました。
そんな悩みに答えてくれたのが、NHKのEテレ「ウワサの保護者会」という番組。
尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんがMCを務める番組で、
「小学生~中学生くらいの子どもをもつ保護者のお悩み解決」が主な内容です。
その中で番組テーマに「スマホ」を取り上げた回が数回ありました。
それがとても参考になったので、放送で取り上げられていたスマホとの付き合い方のコツをご紹介していきたいと思います。
子どもにスマホを持たせる基本の考え方5つ
スマホを扱った放送をみて私が思った基本の考え方は以下の5つ!!
- ネットリテラシーを持てる年齢を見極める。
- 双方が納得できる話し合いをする。
- スマホで困った時に親に相談できるような関係をつくる。
- 使い方のルールをちゃんと決める。そして定期的に見直す。
- スマホの「所有権は親にある。」という事は明確化する
以上をおさえて親、子ども、お互いのストレスが最小限なスマホライフを目指していきましょう!
それでは、順番に番組の中で解説されていたものに私の考えも入れながら説明していきます。
ネットリテラシーが分かる年齢を見極める
何歳からスマホを与えたらいいの?
いつごろからスマホを渡そうか・・・
どんな親御さんも一度は悩んだことがあるはずです。
番組内でも「何歳ぐらいからスマホを与えたらいいの?」なんていう質問が出ていて、
それに対する番組の回答は・・・・
「スマホを買い与える適齢期はない!」というもの。
これを聞いて、
ええええ!見捨てないで~!
と思った保護者は少なくないはず。
けれどもこの答えにはちゃんと理由がありました。・・・よかった。
番組によると、「適齢期はない」というのは以下の理由からだそう。
子ども個人の心の発達や家庭環境によって、適齢期は変化する!
子どもの「言動」や「行動」を観察して、各家庭でどの程度成長しているのかを見極める。
ただし、ネットリテラシーを本当の意味で理解できるのは小学校5年生から。
子どもの発達心理学によると子どもの脳の発達は10歳前後で大きく飛躍すると考えられています。
自分と他人、主観的な自分と客観視できる自分、時間の軸の中で今の自分と未来の自分、など、ものごとを相対化させてみるといった高次の認識が可能になってきます。ただし、この質的な変化が、スムーズに移行できる人と、停滞してしまう人にわかれやすく、全体的には不安定にある時期ともいえます。
子どもの「10歳の壁」とは何か? 渡辺弥生(光文社新書) より引用
10歳前後は「客観的思考」「抽象的思考」などが高度にできるようになってくる。と考えられていて、
ネットのような目に見えないものに対して、こうしたから→こうなる。というのをちゃんと認識できるようになる。というわけです。
ただし、この発達にはとても個人差があるので、子どもがきちんと理解できるようになっているのかを、各家庭でちゃんと見極めるのが大切だよ。
という事なんですね。
あ~よかった。見捨てられていなかった。
ちなみに、引用で紹介した「子供の10歳の壁とは何か?渡辺弥生(光文社新書)」は
子どものお友達関係が荒れに荒れた時期に、とても参考にさせてもらった本です。
子どもの発達心理について分かりやすく解説してくれているので、興味があれば読んでみてくださいね。
スマホを持たせる3つのステップ
さて、各家庭でのスマホを渡す適齢期が何となくわかったところでいよいよ、スマホを渡すまでの実践テクニック。
番組では、スマホを持たせるまでに3つのステップを踏むことを推奨していました。
以下のステップを踏むことで、子どもが親の意見に納得できるようになるということです。
1,子どもの意見を聞く
2,子どものいないところで親の意見を合わせる
3,親の考えを伝える
たった3つだけだけれども、なんだかハードルの高いこのステップ。
子どもの意見を聞く
まずは、子どものターン。
子どもだから間違ったことも言うけれど、慌てずに!!笑
と番組からのアドバイス。
親の意見を押しとおさずに、いったん子どもの言い分を受け止めて気持ちを理解してあげる。
といった心持ちが大事だそうです。
・・・ついつい、子どもの話をさえぎってしまいそうですけど、グッと我慢がまん。
心の中で念仏でも唱えてみましょう。笑
子どものいないところで親の意見をあわせる
子どもの意見を聞いたところで、次は子どものいないところで保護者での話し合いタイム。
(仕事でいうところの、一旦、持ち帰って考えさせていただきます。状態・・・笑)
「まだ適齢期じゃない」でも、「早いうちに失敗させるほうがよい」でも各家庭によって状況は違います。
けれども、保護者の意見はそろえるのが大前提。
番組でも言っていましたが、人間って自分に有利な人の話を聞きたがるものです。
お母さんがダメでもお父さんがいい!と言えば、絶対に「いい!」って思うにきまってる!!笑
保護者の意見をきちんとそろえておくと無駄にもめないようです。
親の考えを伝える
親の意見を合わせたら、こんどは子どもに考えを伝える親のターン。
「6年生の夏休みから渡してあげるよ。」とか、「今はまだ早いから中学校になってからね。」
という結論だけではありません。
スマホを持つことでどんな危険があるのか、どんな事をしてはいけないのかを子どもに分かる言葉で話さなければいけないと言います。
これって、そこそこ難易度の高いミッション。
伝わるように話す。って難しいですよね。ちなみに、「ちゃんとしてね」は禁句です笑
例をつかってできるだけ具体的に話します。
考えただけで骨が折れそう・・・けれども、安心してください。
コツは
子どもを心配に思う親の気持ちを素直に話す事。だそうです。
番組の中で竹内和雄先生(兵庫大学で子供のスマホの研究をしている方)が仰っていましたが、
どんな子がスマホの大きなトラブルに巻き込まれてしまうのか?というと・・・
「困った時に誰にも言えない子がズルズルと深みにハマって大きな問題になってしまう。」
のだそうです。
「親に反抗的な子」でも、「おとなしい子」でもなく、
「誰にも相談できない子」なんですね・・・
自分だけで解決しようとして、よけいに悪い方に転がっていく・・・なんて大人でもあります。
「スマホに限らず何か困った時に、親に相談できるような関係性をつくる。」
そんな理想的な関係をスマホをきっかけに作れたら一番いいという事なんですね。
スマホの使い方のルールの決め方
さて、めでたく?
子どもにスマホを渡してあげることが決まったら、ルールつくりの始まりです。
スマホを与える時は必ずルールを決めましょう。
というのが、番組のスタンス。
ルールを作らずに、与えると、際限なく使用してしまって依存状態になってしまうこともよくあるそうです。
「これはイカン。」と途中でルールを導入しても多くの子どもは守れないといいます。
そりゃあ、今まで自由に使えていたのに急に縛られたら対応できないよね・・・。私だってそうだ。笑
ルールが破られる理由
ルールはスマホを渡す時に必ず作りましょう。という番組側に対して
「ルールなんて最初に作っても守らないでしょ?」
と思うのは、多くの保護者が思う事ではないでしょうか。
番組の中でもゲストの保護者からルール導入をして守れるのかな?と疑問があがります。
そんな時に尾木ママが
「ルールを守れないのはルールの作り方が悪いのよ。」と一言。
あーーあーー。なるほど。尾木ママ、刺さるわぁ・・・。
まるで
「アナタの都合のいい理想を押し付けただけのルールでしょ?そりゃ守らないわ。」
と言われているよう・・・うう。図星です。
ルールが破られる理由は以下の3つだといいます。これは子どもに限らず、会社にも当てはまる気がします。
- その子がルールを守らない。
- 生活や環境の変化があり、ルールがそれに対応できなくなった。
- そもそも、そのルールに無理がある。
ルールが頻繁に破られるときは、ルールを見直す時期なのだと、誰か会社の偉い人にいってくれないだろうか。。。
と、働き方の愚痴は置いといて、話を子どものスマホに戻していきましょう。
オススメのスマホルール
じゃあ、どんなルールならいいの!?と思う私たちに番組がお勧めしてくれたのはこちら↓
上記を守れない場合は没収
まさかのルール白紙!!笑
うそやん。笑 始めて聞いた時はそこそこ衝撃でした。
ポイントは「渡した時点でルールはゼロ。」
3か月かけて、この中に書き込むルールを親子でつくっていく。ということらしいです。
大切な考え方は、子どもに裁量権を与える事!!
「あなたは、こういう結果を残さなければならない。
そのやり方は自分で考えてやってみなさい。」
こんな事を言われたら、私だったらガクブルです。(‘Д’)
スマホをできるだけ自由に使うために、もう頑張るしかない。笑
逆に考えれば、あなたを信用していますよ。ともとれるわけです。
不思議なもので、押し付けられたものでなく、自分も関わったルールになら、人は後から文句を言わないんですよね。
裁量権は分かるけれど、あまりに真っ白で困る。という方にはこれだけは決めておいた方がいい。
と思うものを以下に2つご紹介(あくまで個人の主観ですが)
- スマホの使用時間の制限(例:夜〇時までの使用とします。など)
- スマホを使用・充電する場所の指定。(できれば親の目の届く所)
そんなスタンスで3か月間の試用期間に子どものスマホの使い方で
「これはちょっと駄目なのでは・・・?」と思った時は、
容赦なくペナルティを発動します。
そうして話し合いながらルールを足していきます。
ペナルティは必ず実行する
ルール作りの際、大切なのはペナルティは必ず実行する!!
ということ。
やってみた時にわかったんですが、スマホ没収って子どもが可哀そうに思えてなかなか実行できないものです。
けれども、このペナルティこそが子供に適度な緊張感を与えて、ルールを守る原動力になる。と番組では解説されていました。
ちなみに、没収の期限は「無期限」だそうで・・・
なんか、子どもだけでなく親の忍耐力もためされそうですね。
子どもが「そろそろスマホ返して・・・。」
と言ってきたタイミングでルールの話し合いをして、よりよい使い方を考える。と良いそうですよ。
スマホの所有権は親にある
番組がスマホを子どもに与える際に、絶対に貫き通さないといけない鉄則があります。
スマホ界の鉄の掟・・・それは・・・
スマホの所有権は親にある!!
という事。これは、どの家庭でも絶対に説明してください。とのこと。
「買ってあげる。」などは禁句。あくまでレンタル笑 お金を払ってない=所有権は親。
「親の所有物をレンタルさせてあげているんだよ。」
「まさか、自分の持ち物と思ってないよね?」
と日々しつこいくらいに言うくらいで良いみたいです。
実際にためしてみた感想
以上、番組の内容をざっとまとめるとこんな感じでした。
というわけで、実際うちの子どもに、この方法でスマホを渡してみました。
スマホを渡す際には3つのステップを行い、双方話し合いの結果スマホを渡したのが6年生の12月ごろ。
当時、決めたルールはこちら。
①充電はリビングでする。
②使用は夜の9時まで。
③個人情報の取り扱いに注意。むやみに書き込まない。
④ラインなどの友達追加はお母さんの許可をとってからする。
⑤アプリはとらない。
⑥YOUTUBEは平日1時間土日は2時間まで。
最初は①と②と③だけだったのですが、のちに④⑤⑥を追加。
没収回数は3か月でおおよそ3回程度。笑
3か月運用したあと子どもの中学校入学のタイミングでまたルールを見直してみました。
①充電はリビングでする。
②使用は夜の10時まで。
③個人情報の取り扱いに注意。
④アプリを入れてほしい場合はお母さんに相談する。
⑤YOUTUBEは平日1時間土日は2時間まで。
変更ポイント
- 中学生になって生活時間も変化したので夜の使用時間を延長。
- 意外に、ネットリテラシーを分かっていたようだったので、ラインの友達申請は子どもに任せる。
- アプリも自分でちゃんと管理できるということなので、緩和。
- YOUTBEだけは、制限がないと永遠に見ているので、緩和措置なし!ルールそのまま笑
今は、このスマホルールでお互い納得して運用しています。
中学生になって家族以外との活動も増えるこれからが本番。といったところですね。笑
はたして没収回数はどうなるのか・・・と不安もありますが、
ストレスフリーなスマホ生活をめざして親子でがんばっていきたいです☆
まとめ
子どもにスマホを持たせる際のポイント。いかがだったでしょうか。
私個人としては、子どもにスマホを持たせる際の最適解というのは存在しないんじゃないかな。と思っています。
各家庭の事情があって、
子どもも親もお互いに失敗しながら学んでいくのが大事ですよね。
この記事が、お子さんにスマホを持たせる際の参考になれば幸いです。
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