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カンボジアの国境食堂から届いた生コショウが絶品だった件

Simon <hallo> </fraser>によるPixabayからの画像

先日、コロナで帰国できないカンボジアの知人から、生コショウとハーブ&塩ピーナツが届きました。その知人はカンボジアの貧困層の子供たちを支援する活動を長年続けている素晴らしい方です。

彼女が素晴らしい活動を続けていることについては、後述するとして栄養士をしている身としては、生コショウが気になります。

そもそも生コショウって何?

左側が生コショウの塩漬け。右はピーナッツ

カンボジア「塩漬けフレッシュペッパー」は、その名の通り収穫したコショウの実を塩漬けしたもの。

コショウの分類としては青胡椒に属するようです。
完全に熟す前の緑色の状態で収穫して、塩漬けされています。
実はカンボジアはコショウの産地で、日常の食卓によく丸のまま食されたりするポピュラーな食材みたいです。

日本で出回っているコショウはブラックペッパーやホワイトッペッパーなので、この青胡椒とは種類が少し違います。青胡椒じたい日本ではあまり見かける事のない香辛料です。

形状は、黒くて丸くてちょっとツヤっと光っていて・・・見た目は正露丸のよう。(褒めてます)
封を開けると市販されているコショウでは味わえないハーブのようなさわやかな香がしました。

鋭さのないまろい香りです。

生コショウを使ってみる

乾燥と違うので、どうやって使うのか、試行錯誤しながら食べてみました。

丸のまま使用してみた

まずは、簡単に。いつもの鶏の照り焼きに乗せて食べてみます。
濃い口しょうゆと、みりんが1:1 の割合という何の工夫もない照り焼き。
それが、生コショウと食べてみると美味しさ断然UP!!
普段あまり辛すぎる食材は好まないのですが、まろやかな刺激爽やかなコショウの香りがものすごく料理の味を引き立ててくれました。

それに生コショウは食べるとプチっとした食感が楽しめるのも楽しい!!

アクアパッツァに入れてみた

続いては、生コショウをすりおろして使用してみます。
たまたま、エビを頂いたので、自家製「塩こうじ」を使って作るアクアパッツァに入れてみる事にしました。

半年ぶりくらいにすりこぎを出してきて(笑)すりすり。
硬くないのですぐにすり潰せました。それを出来上がり直前のアクアパッツァに投入。

入れた瞬間フワッとしたコショウが香ります。
丸のまま食べた時よりも香りとピリッとした辛みが料理全体に広がる印象。

コショウは肉料理や魚料理の臭みを消してくれる作用があるので、肉や魚料理に使うと外れがないですね。

その他の使い方アイデア

塩づけ生こしょうの可能性は無限大です。使い方アイデアとしては・・・

  • 出来上がったお肉や、お魚料理に丸のまま添えてみる。(インスタ映えしそう・・・)
  • ミモザサラダの上にかけてみる。
  • パスタ(特にカルボナーナとか)に使用。
  • すり潰してポテトサラダに混ぜたり、または丸のまま上にのせてもお洒落。
  • チーズと一緒に食べれば、立派なお酒のアテの一品に。

可能性が広がりますね。

生コショウが買えるお店

とても美味しいカンボジアの生コショウ。
残念な事に現在、この商品はカンボジアの国境付近の町ポイペトにある
「国境食堂HARU」さんでしか買えません。

国境食堂HARUとカンボジアのこと

国境食堂「HARU」は日本人の古川さんという方が、
カンボジアで経営している日本食&カンボジア料理の食堂です。

古川さんは大学時代に訪れたカンボジアで、貧困のため、生活のために働き学校に通う事が出来ない。という多くの子どもたちの置かれている厳しい状況にショックを受けたそうです。大学卒業後、カンボジアに渡った彼女は数年間ボランティア活動を経たのち「NPO法人サンタピアップ」を設立。現在もカンボジアで「国境食堂HARU」を営業しながら子供たちの為の支援を続けていらっしゃいます。

現在、カンボジアでは大きな資本が入って土地の値段が高騰したりして人々の生活が目まぐるしく変わりつつある過渡期だといいます。

そんな中でもたくましく生きる人々と子供たちの笑顔に支えられた古川さんの国境食堂の味として「塩漬け生コショウ」とても感慨深くいただくことができました。

そういうバックグラウンドがなくても十分に美味しいんですけどね。

カンボジアの味「塩漬け生コショウ」日本で簡単に買えるようにしてもらえるように、働きかけていきたいと思います。