春の旬の野菜と言われて、一番に思いつくのはタケノコではないでしょうか。
一年中手に入る野菜が増えたなかで、本当に春の一時期にしか生のタケノコは食べられません。
わたくしハコは、旦那さんの実家がタケノコの産地(リアル・タケノコの里)なので毎年、タケノコを堀りに行かせてもらっています。掘りたてのタケノコは本当に柔らかくて格別です。
今回の記事は、タケノコの里出身の旦那直伝!!
タケノコのあく抜き方法・タケノコの基本情報・タケノコご飯のレシピなどをご紹介したいと思います。
タケノコのあく抜き
それではさっそくあく抜きの方法からやっていきましょう。
新鮮な皮つき生のタケノコは、料理の前に必ずあく抜きが必要です。
たけのこは掘ってから時間がたてばたつほど酵素が働いてエグみが強くなっていきます。
なるべく早く加熱して酵素を失活させてしまいましょう。
タケノコのあく抜きの手順
① たけのこの先端を切り落として、皮の上から縦に一直線に切れ目を入れます。
下の写真のように縦に根元の直前まで入れましょう。
② 米ぬかをひとつかみと、たっぷりの水を鍋に入れて、水から茹でる。
(だいたいタケノコ中くらいサイズ2本に対して米ぬか50g程度あれば大丈夫です。)
本によっては一緒に鷹の爪をいれましょう。と書いてあるものもありますが、無くても案外いけます。
③ 沸騰したら弱火にして40分~50分ほどゆでる。
ちなみに、大量にタケノコをもらってしまって、鍋に入りきらないです・・・
という場合は、先に皮を剥いてから茹でてもOK。皮を剥くと、とてもかさが減りますよ。
大量のタケノコをあく抜き。豊作の年は鍋が足りなくなることもあるらしい・・・
③ タケノコの根元に竹串がスッと入るくらいになったら、火を止めてゆで汁に入れたまま冷まします。
④ 冷めたら皮を剥いて余計な部分をカットします。
余分な上の部分をカットすると、なんだか見慣れた形に・・・
⑤ すぐに料理につかわない場合は、タケノコが十分水に浸るくらいの容器にいれて保存しましょう。
毎日水を替えれば冷蔵庫で冷蔵庫で一週間程度もちます。
タケノコのお話
筍の基本情報
古事記にも記述があり、古くから食べられてきたタケノコ。
よく知られているとおり、竹の子どものようなもの。(竹の地下茎から出る新芽。)
現在流通している多くのタケノコ(竹)の原産地は中国です。
旬はもちろん春。
その年の気候や、地域、
竹の種類により3月中旬~5月末ごろまで出回ります。
タケノコは鮮度が命!!
買う時は、穂先が黄色~黄緑くらいの色をしているものを選びましょう。
また、皮全体が淡黄色でツヤの良いもの。切り口がみずみずしく、白くて変色していないものが新鮮です。
タケノコは栄養価はあまり高くありませんが、食物繊維セルロースが多く含まれています。セルロースは不溶性食物繊維に分類され、便のカサをふやしてて腸の蠕動運動を活発にしてくれる働きがあります。
食物繊維が不足になりがちな日本人にとって、うれしい食べ物ですね。
筍に白い粉が付いているのをみたことはありませんか?これはチロシンと呼ばれるアミノ酸の一種。タケノコのうまみせいぶんでもあるので取らずに食べましょう。
また、薬膳の世界では、
春は「冬にため込んだ老廃物を体の外に出す」季節。
冬眠していた動物が巣穴から出てくるように、人間の身体も活発に活動を開始します。
血の巡りがよくなって体の中にたまった毒素を排出するのに春は最適の季節。
「新芽」などの苦みのある春野菜にはデトックス効果がある。と薬膳では考えます。
まさに竹の新芽であるタケノコは春先の体調を整えてくれる最適な食材といえます。
部位によってかわるオススメ料理
タケノコは部分によって柔らかさやうま味などがちがいます。
柔らかい先端部分は、汁物やタケノコご飯・和え物に向いています。
歯ごたえのある中央部分は、煮物や炒め物に幅広く活躍します。
特性を知って料理に生かしましょう。
タケノコ堀りでいいものを見極めるポイント
スーパーや、道の駅などに売っている物も美味しいですが、掘りたての味は格別です。
一度はタケノコ堀りを体験してみたいものですよね。
タケノコ掘りに行く際に、ぜひ覚えておいてほしい美味しいタケノコを見分けるコツをご紹介します。
選んではいけないのは、ニョッキリ土から出ているもの。
タケノコは日の光が当たると固くなってしまうため、なるべく土の中にあるものを狙います。
タケノコ掘りのプロは、地面の盛り上がり方や足の裏の感覚で、ほぼ土に埋まっているようなものを探し当てちゃったりします。けれど、そんなこと、私たちビギナーにできるわけがありません笑
地面によ~~く目を凝らして、ほんのちょっと土から顔を出しているタケノコを探しましょう。
初心者は↑このくらい出ているものがねらい目!!
タケノコの穂先が緑のものよりも、黄緑色の方が日にあたっていないので、美味しいです。
上手く見つけて掘ることができれば、皮が白くて柔らかい極上のタケノコを頂くことができます。
是非、お近くのタケノコ農園で体験して掘りたてのタケノコを食べてみてください!!
竹林には所有者がいる場合がほとんどなので、タケノコは勝手に掘らずに、許可をもらって掘ってくださいね。
季節になったら一度は食べたい!タケノコご飯。
春の食材の代表格。タケノコ。
煮物などの和風の料理から、青椒肉絲のような中華風までさまざまな料理に利用できます。
春の季節に一度は食卓に出したいですね。
材料
あく抜きしたタケノコ・・・150g
米 ・・・3合(3カップ)
だし汁 ・・・3.5カップ(炊飯器の分量の水に顆粒だしを入れてもよい)
うす揚げ ・・・1枚
①タケノコを2~3センチの長さの短冊切りにする。
②うす揚げは1センチ以下の細切りにして、ザルに入れ、上から熱湯をかけて油抜きをする。
③米を洗って、だし汁、しょうゆ大さじ3、酒大さじ1、タケノコ、うす揚げを入れる。
④軽く混ぜ合わせたあと、炊飯スイッチを入れる。
⑤炊き上がったら10分ほど蒸らしてさっくりと混ぜる。
※調味料のしょうゆは、薄口、濃い口どちらでもOK。お好みで。
まとめ
春の野菜タケノコ。いかがだったでしょうか。
生のタケノコはあく抜きがちょっと面倒ですが、その分、
処理されたタケノコの水煮とは違う風味や柔らかさがあります。
自分で掘ったものでも、買ってきたものでも、旬のものを食べると、体が喜んでくれます。
春の時期にしか食べられない 生のタケノコぜひ食べてみてくださいね!!