料理

りんごで手軽に簡単タルトタタン

りんごのお菓子といえば、多くの人が「アップルパイ」を思い浮かべるのではないでしょうか。
アップルパイも美味しいけどたまには他のお菓子をつくってみたい。とか、
りんごを大量にもらってどうやって消費したらいいのか分からない。

なんて時に、りんごを大量消費できる&手の込んだ風に見えるスイーツを作ってみませんか?
今回ご紹介するのはフランスで生まれたりんごのスイーツ「タルトタタン」
りんごの美味しさがぎゅっと詰まった、味も見た目も良いスイーツです。

Eテレで放送している「グレーテルのかまど」という番組で紹介されたこともある「タルトタタン」。
NHK公式のレシピではリンゴを10個も!!使用して手間もかかるので、
もっと少ない材料でお手軽、簡単にタルトタタン風なお菓子を作れるレシピで作ってみました。
(あくまでもタルトタタン風なので、本物の味ではないことをご了承ください)

りんごのお話

タルトタタンの前にりんごのお話を少しだけ。
「それはいいから、タルトタタンのレシピが見たい」という方は目次から作り方に飛んでくださいね。

りんごの基本

4000年以上前よりヨーロッパでは栽培されていたといわれるりんご。
日本では明治時代に伝わって栽培されるようになりました。
旬は10月~12月にかけて。
買う時は、果皮の色が濃くて、ハリとツヤのあるものを選ぶと良いです。

りんごの種類

りんごは品種改良がとっても盛んでさまざまな種類が出回っています。それぞれに特徴があるので用途や季節によって使い分けてくださいね。

左から「サンふじ」「ジョナゴールド」「王林」
ふじ・
サンふじ
日本での生産量トップの人気品種。甘みと酸味のバランスがよくジューシーで香りが高い。
シャリシャリとした歯ごたえが特徴。
ジョナゴールド甘みと酸味のバランスがよく加熱調理にもむく。皮がベタつくことがあるが、
これは、熟すに従って分泌される物質が表面のろうをとかしている現象。
熟している証拠でもある。
シナノゴールド香りがあってジューシー。貯蔵性が高い
紅玉アメリカ原産種。酸味が強いのでアップルパイやジャムなどの加熱調理にむいている。
王林梨に近い食感がある。香り高く果汁もおおい。酸味は少なめ
(参考「からだにおいしい野菜の便利帳」高橋書店)

多くのりんごは色ツヤを良くするために袋をかけて栽培されています。
それに対して、袋をかけずに栽培した無袋栽培したものには、「サン〇〇」という名前がつきます。(例:サンふじ)
無袋栽培されたりんごは、日に当たっているため表面はまだらですが、完熟していて甘さが増します。

今回はサンふじが安かったのでサンふじを使用していますが、季節に合ったものを選んでくださいね。

お手軽タルトタタンの作り方

準備するもの

必要な器具

計量はかり
フライパン
ケーキ型(15~18センチぐらいのもの)
クッキングシート(ケーキ型の中に敷く)
オーブン(180℃に余熱しておく)

まず、準備にりんごや砂糖の重さをはかるはかりなどを準備しておきます。
出来上がったものが取り出しやすいように、クッキングシートをケーキ型の中に敷いておきます。
オーブンは180℃に余熱しておいてください。

材料

りんご ・・・ 5個程度(酸味の強いものがおススメ)
砂糖 ・・・100g(りんごの重量の10パーセント
  ・・・50cc(砂糖の量の半分程度
バター ・・・100g(りんごの重量の10パーセント
市販の冷凍のタルト生地 ・・・ 1枚(正方形のものが使いやすい)

りんごは今回は5個使用。
酸味が強いタイプがタルトタタンには相性がいいようですが、その時期に手に入る安いものでOKです。
生地は本来はタルトなのですが簡単にできるようにパイ生地を使用します。なんせタタン風なので・・・

りんごの1個のだいたいの重さが200gとして、
砂糖やバターの量を書いていますが、
実際に皮をむいて重さを量ってから、入れる量を決めてくださいね

作り方

① りんごをむいて、重さを量ります。今回は814g・・・まあ、800gとします(どんぶり勘定)。


② 砂糖はりんごの重さの10パーセントなので今回は砂糖は80g使います。


③ 砂糖を80gと水40g(砂糖の半分量)を鍋に入れて煮詰めます。
ふつふつして茶色くなってきたら、火を止めて足し湯(大さじ1程度)をします。ちゃんとしたカラメルソースにならなくてもりんごと混ぜれば気にならないので、雰囲気が出ていればOKです(笑)

カラメルソースを作るときのポイントはかき混ぜない。こと!
混ぜると砂糖が再結晶してしまいます。
(昔これを知らなかった私は、あれ?また砂糖にもどった??と悩んでいました・・・)
鍋の底を揺らして混ぜるとよいですよ!

④ 次にりんごの重さの10パーセントのバターをフライパンで溶かします。
今回は80gのバターを使用。

⑤ バターが溶けたら分量のりんごを入れてソテーします。毎回、この瞬間はりんごとバターのいい香りがして、たまりません。

⑥ 最初はリンゴから水分が出ますが、ソテーしているうちに段々としんなりとしてきます。水分がほとんどなくなってきたら③で作ったカラメルを入れて絡めます。

⑦ ⑥でりんごがいい感じにアメ色になったら、クッキングシートを敷いたケーキ型の底にりんごを敷き詰めていきます。それはもう隙間なくぎゅうぎゅうと詰めましょう。

⑧ りんごをびっしりと詰め込んだら、180℃に熱したオーブンに入れてそのまま20~30分ほど焼きます。

⑨ 焼いている間に、冷凍パイ生地を解凍して、フォークなどで穴をあけておきます。

⑩焼き加減をみながら20~30分後、オーブンから取り出して、その上から型に合わせた冷凍のパイ生地を上に乗せます。(画像のリンゴが焼きすぎてすこし焦げていて申し訳ないです。こんなんでも美味しくできるということで・・・)

⑪ パイ生地を乗せて、りんごと馴染むようにすこし押さえてから、
再び180℃のオーブンに入れて20~30分焼きます。

⑫ 焼きあがったら、さっそく食べたいところですが、
粗熱をとってからこのままラップをかけて一晩冷蔵庫に寝かせます。

一晩寝かせたものを型から出して切り分けたもの

本物の味!とはいきませんが、タルトタタンの雰囲気を味わうだけなら十分美味しく出来上がります。

まとめ


りんごはさまざまなミネラル類を多く含み、栄養価も高い果物です。また、食物繊維が多いので、お腹の調子を整えてくれるのに役立ちます!
食べて損のないフルーツですね!(^^)!


りんごをたくさん頂いたり、スーパーで安いりんごを発見したりした時は
タルトタタンを是非、作ってみてくださいね。